2001年2月5日(月)14:53

シラク大統領がEU憲法を支持

(第一要約版)

フランス大統領は欧州統合に賛意を表明 ― ドイツと共通のビジョンを認める

パリ(AP)

フランスのジャック・シラク大統領はEUの統合と深化を支持する旨の発言を行った。諸条約の簡素化と補完性原理の法制化を目指す改革は欧州連合の再編を要求し、憲法の策定に至ることになろう、とシラク大統領は『最新アルザスニュース(デルニエ・ヌヴェル・ダルザス)』紙(月曜版)に語った。

大統領は、この「全般的ビジョン」に関してはフランスとドイツの間で深部に至るまでの合意がある。共通のEU農業政策からユーロに至るまで、欧州の前進はすべて統合に基づいている、と述べた。同時にシラク大統領は欧州の将来に関する議論において「意味論的論争」に陥らぬよう警告した。

アルザスのブレシェイムにおけるゲルハルト・シュレーダー首相との臨時首脳会談からわずか数日後、大統領は独仏関係の重要性を強調し、もし両国が同じ目標を追わなければ、欧州の前進は望めない、と述べた。大統領は、1998年のシュレーダー政権の誕生以来、私は独仏関係の再構築を提唱してきた。両国関係はもはや過去の経験のみに根ざすものではなく、「共通の意思や野心および希望」に基づくものでなくてはならない、と説明した。ドイツ政府もシュレーダー首相の求めた両国関係の再定義を同様に解説している。

同時にシラク大統領は、ベルリン*)とニースの首脳会議の席で、農業政策と閣僚理事会の票配分の問題で問題が持ち上がったことを認めた。しかし欧州の構成に関するビジョンについては、ブレシェイムでの会談が示したように、意見は一致している、と大統領は語った。大統領は、2004年の新たな政府協議を控え、欧州政策に関する議論を民主化するよう主張した。議論はこれまでしばしば官僚、知識人および政治家に限定されてきた、と大統領は述べた。

*) 訳注:農業政策で問題が持ち上がったベルリンの首脳会議は1999年。

原題:Chirac fuer EU-Verfassung
Erste Zusammenfassung
Franzoesischer Staatspraesident spricht sich fuer Integration aus - Sieht gemeinsame Vision mit Deutschland

f.T.